ほのぼのすること

岡本圭人くんを応援しています

ジャニーズアイドルはコモディティか?

今日の仕事中、私の先輩が言いました。「iPhoneコモディティ化した商品の頂点だよ」と。

コモディティとは沢山存在するがゆえに機能や品質では選ばれなくなったもの、一般化したもの、そのくらい広く知られているもののことを指すのですが。よくよく聞いていると、マニアにはその機能や品質の違いが分かる、という話で、なるほどなあと思いました。iPhoneApple信者のみならず、新作が発売されるとなると行列ができますよね。いつもはのんびりしてそうな先輩をほんの少し見直した瞬間…だったんですが。


後々聞いているとネットやら雑誌やらの受け売りだそうで。あたかも自分のもののように説くのはこれも何かの才能かなと感嘆です。そんなどうでもいい人の話は置いておいて、その先輩が読んだ記事には「iPhoneAndroidで商品比較をすると、iPhoneユーザーはiPhoneを使って経験した感動や快感を語るのに対して、Androidユーザーは画素数がこうで、こういう機能があって、SDカードで、、、みたいにスペックを語りがち」と書いてあったとのこと。コモディティ化してしまったものの中で、一際目立つためにはiPhoneのようなコンテキストが必要な時代の流れだ、というストーリーでした。

※コンテキスト(文脈)…過程や道のりのようなニュアンスですかね。

恐らくここでの違いは、コンテキストには唯一無二な独自性があること。持ってるiPhoneは同じで、スペックだってもちろん変わりない中で、iPhoneを手にしてから感動したり満足した経験は人それぞれ別のエピソードがあるはず。そこがミソなんだな、ふむふむという(笑)


例えばプリウスもそうなんでしょうか。世界初の量産型ハイブリッド車だそうですが、まあ1日1台見ない日はないです。コモディティ化したハイブリッド車の中で、プリウスは頂点。もっと他にハイスペックなハイブリッド車があるはずなのに、何故かプリウスが一番なんですよね。これもiPhoneの例えに似ているのかも。経験すれば、スペックなどほっぽり出してこれが一番だ!って思えてしまう。そして、まさにこれがアイドルだと思ったんですよ。

 

やっとアイドルの話まで来たかという感じですが、ジャニーズアイドルは今や増え続け、世間一般では「はいはいジャニーズね」とまさにみんな知ってる=コモディティ。「違いが分からない」「JUMP?SexyZone?一緒でしょ?」いやいや違うんです。ぜんっぜん!違うんです。でもそれを無理して分かってほしいとも思わない。自分が一番その違いを体験しているし、良さを分かっているから十分だ、そうなります。ここで、ジャニーズの中の、誰かのファンになる、という行為は、広義でスマホの中のiPhoneの虜になるのとさほど変わらないのかなと考えました。

 

Hey!Say!JUMP結成前からジャニーズが好きだったものの、こんなに長く担当をやっているのは圭人くんだけ。私の場合、2007年岡本圭人くんのうちわを購入しライブ参戦、目の前で必死に歌い踊り手を振っている、そんな感動体験があったからファンになったし、今もずっと好きなんだなあと思います。背が高いとか英語ができるとか、笑顔が可愛い。これらのスペックと呼ばれるであろう部分は、もちろん誇らしく大好きを構成するポイントではありますが、だったらよく似たスペックを持った別の人でもファンになってたのか?という話になります。そこでやはり大切なのはコンテキストであって、これら全てが融合した上でのファンなんだなぁと思います。

 

そうなればもういよいよ何でもあり。私はiPhoneユーザーで「アルバムのフォルダ分けをしても元アルバムに写真は残っているからどこまでフォルダ分けしたか分からない。髪型や雑誌ごと、メンバーごとにフォルダ分けしたいのに…どこまでやったっけ?使い辛い…」という煩わしさを感じているのですが、結局iPhoneじゃなきゃ、とAndroidを使ったこともないくせにすっかりどっぷり。

 

圭人くんも「うそでしょ圭人くんだけ全然ロケ行ってない…つらい…」「死ぬほど映らない(かつて)」「びっくりするくらい喋らないじゃんか…(MC)」というそこだけ切り取ればファンにはならないであろうエピソードも、オールオッケー!最高!No problem!なんですよね。自分にとってのコンテキストとスペックの全てが愛おしくなる。重症です。

 

最後に。とは言え入りはスペックになることが多いのは当たり前です。私もぽわぽわしててあどけない部分にぐっと持ってかれたタイプの人間。それは言わずもがなスペックです。でも、オタクというところまで達するには誰しももっと深いコンテキストがあるんじゃないかなぁと、ふと思った私でした。

 

のん子